再選挙を前にギリシャ人が映し出す、国への絶望感


ギリシャの運命を決める再選挙が17日の日曜日に行われる。本来なら、国の指導者や政権を決める上で大きな役割を果たす選挙で、それは、どの国でも大事な行事ではあるが、ギリシャの場合は、少し他の国と事情が違う。

選挙の前から悲壮感と絶望感が街を覆っているのが印象的だ。

5月に行われた選挙では、1974年の軍事政権崩壊後に実質的な二大政党制だったギリシャ社会主義運動党と新民主主義党に国民が、ノーを突きつける結果となった。

また、街には、Aという無政府主義運動のシンボルの落書きが至る所で見られた。

ギリシャでは、選挙に行っても状態は変わらないとの思いからか、議会や投票所を燃やせ、との落書きが増えたり、深刻な犯罪が多くなっている。そのため、警察も落書きの方にまで対処できないのが現状だ。

警察が大きい事件に付きっきりなのは分かるが、そもそも大きな事件の温床は小さな事件を取り締まれないからだ。ニューヨークでは、過去に落書きや万引きなどの小さな事件を警察が徹底的に取り締まった結果、大きな犯罪の発生率は減少した。

だから、警察が取り締まるべきは、そうした小さな犯罪の方なのだ。

といっても、市民の怒りがそれで収まる訳ではないのも現状だ。もっとも、今のギリシャ社会は数年後の日本を映し出すような気がしてならない。日本人も、ギリシャを対岸の火事と見ず、そうなる前に自分の身を守る対策を今のうちから施すべきである。

2012年6月16日 投稿:エイドギース




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