ライトユーザーは本当にライトユーザーなのか?


違法ダウンロード刑事罰化が可決され、10月から施行される。親告制ということもあり、当分の間、制度の強烈さは鳴りを潜めるかもしれない。しかし、忘れた頃に、または油断した時に、私たちは悪法に頭を抱えさせられることになるだろう。

違法ダウンロード刑事罰化を推進してきた憎き敵「音楽業界」と言われているが、少し彼らの立場に立った?意見を述べてみようと思う。時には相手に歩み寄ることも大切なことだろう。

ただ、興味・関心があるかはさておき、今の音楽業界がターゲットにしているであろう年代の人間が自分の音楽人生を語ることも少ないと思うので、先に書き綴ってみる。

音楽業界が斜陽産業と言われて久しい、らしい。私はバブルが弾けた辺りに産まれ、かつ音楽に特別興味をもつ子供ではなかったため、音楽全盛期を知らない。

私が小学校低学年の頃はSPEEDやモーニング娘が流行っていた。小学1年生の時、同クラスの女子から「ゴマキ好きっぽい」と言われた記憶があるので、間違いないだろう。この頃は、休み時間に音楽の話をすることも多々あり、CDを買っている友達も多かった。

小学校高学年は音楽とは無縁の生活をしていたので割愛して、中学校に上がると一部の男子の間でBUMP OF CHICKENが流行りだした。そこで、ようやく私も音楽に目覚めることになる。CDをレンタルするようにもなり、受験生活も音楽とともに過ごした。

高校生になっても、好きなアーティストが変わったものの同じような生活が続いた。しかし、CDをレンタルすることは少なくなった。携帯電話とパソコンの存在だ。携帯電話は以前から持っていたのだが、着うたフルの出現が更にCD離れを加速させることになった。更に携帯持ち込み可の高校だったため、MDプレイヤーなどという機器もほとんど不要になった。

高校生になった頃から自分で好きなアーティストを探すようになり、また探せる環境も整ってきた。これは、飛び抜けて売れるアーティストが出てこなくなってきた理由の1つだと思っている。そして、自分の好きなアーティストを相手が知らないことも自然になり、どんどん自分にとっての音楽は閉鎖的なものになっていった。

そしてYoutubeが普及し始めると、この流れは止まらなくなってしまう。昔はカウントダウンTVを見るために夜更かししていた子供も多かった。しかし、世の中の流行が自分にとっての流行でなくなってしまったあの頃から、最新のヒットチャートには見向きもしなくなってしまった。

「自分の好きなアーティストは自分で決める。」これは当たり前かもしれないが、音楽業界にとっては、言い方は悪いが「人形に心が宿る」ことくらい予想もしないことだったのではないだろうか。私の中で音楽という産業は、消費者自身が能動的に商品価値を決める先駆け的存在となった。

2012年6月23日 投稿:エイドギース




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