ルネサスが4,900人の希望退職者を募集の方向へ


業績悪化が続いている半導体大手のルネサスエレクトロニクスが高知工場などを売却する方向で検討していることが30日までに明らかになった。今後3年以内に国内に19工場あるが、半減させる方向で計画しているとのことだ。

また、9月までに4,900人の希望退職者を募ることで、収益体質の強化を目指している。正式な発表は7月の初旬にもなる予定だ。また、製品の組み立てなどを行う工場の大半も削減し海外に工場を移す方向だという。その対象となるのが、山口県にある柳井工場、大分工場、熊本県の熊本錦工場などを売却・閉鎖することが検討されているという。

製造業の工場というのは、基本的に、都会から離れた山奥などの田舎にあることが多い。そのような地域には、概してなかなか就職先というのがないが、そのような所で作業員の人材募集などがあれば、多くの人が雇われたいとの思いで、募集に応募するものだ。

その工場が閉鎖され、4,900人の希望退職を募るというのだから、その分の雇用がなくなり、彼らの収入源が途絶えることを意味する。これは、経済にとっても社会にとっても大きな損失だ。加えて、業績が悪くても、事なかれ主義にしたり、お金のことに関しては後で何とかなるだろう精神で接していることも日本の雇われ経営者のお金に関する能力の無さを示しているだろう。

円高の影響などもあるので、その点、政治の問題もあるだろうが、経営陣は自身の給与などで一切の痛みを負わない点は、やけに彼らにとってはムシが良い話だ。半導体業界は、日本では厳しい産業とはいえ、経営者が痛みを負わない姿勢を続ける限り日本の経済・産業が回復する事などあり得ない。これは、どの業界にも言える話だ。

2012年6月30日 投稿:エイドギース




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