大学の秋入学制度は、実現まで様々な課題が浮き彫りに


東京大学は5年後に入学する学生から秋入学を行うことを構想に掲げている。これは、海外の大学が秋から新入生を迎え入れる、という国際的な流れに東京大学も沿う形にするというものだ。

その中で、東大の呼び掛けて設立された「教育改革推進懇話会」の12大学のうち、東大を除く11校のうち、5校は東大の考えに賛同だった。結果として、賛成は半数に留まり、東大案に実現の難しさが浮き彫りになるものとなった。

秋入学にすることで、海外からの留学生が増えることは間違いないだろう。東大の呼びかけで集まった12校は、どの大学も入学が難しく、世間的な評価の高い大学ばかりで、優秀な留学生は来るだろう。

ただし、それで本質的な大学の学生の質の向上などの問題が解決できるかというと、それは別問題だ。なぜなら、秋入学というのは、大学が抱える問題の解決の糸口の1つにしか過ぎず、他に解決するべき問題が山ほどあるはずだからだ。

その最たる例は、増えすぎた大学によって生まれた学生に質の低下ではないか。官僚などの再就職先などを目的程度でしか作られていない大学のせいで、大学に入ろうと思えば名前を書くだけで入学できるというのが、現状なのだ。

また、そのような大学の多くが、韓国や中国・台湾からの留学生がほとんどだという現状ということも忘れるべきではないし、そのような大学が日本にあることに何の意義があるのだろうか。根本的な問題を解決しない限り、秋入学について話し合いをしても、ほとんど意味がない気がする。

2012年7月1日 投稿:エイドギース



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